お遍路ハウス33

ゴミ屋敷〜ビフォーお遍路ハウス33(その3 認知症カフェ編)

2017年2月23日(木)

「お遍路ハウス33で、この新聞記事で紹介している認知症カフェってできるんじゃない?」

そう思って義母のケアマネさんに相談してみたところ、説明に来てくださった女性が何と9人!各々名刺をくださいましたが、まず高知市役所高齢者支援課南部高齢者支援センターの保健師さん、桂浜出張所の介護福祉士さん、居宅介護支援事業所の介護支援専門員(看護師)さん、ケアマネさん、高知市社会福祉協議会の方がたでした。みなさん介護の現場で直接高齢者(認知症)に接する働く女性たちでした。

みなさん異口同音に「高知市南部、トンネル(宇津野トンネル)より南の地区にはまだ認知症カフェはないので是非やってほしい」と熱心に説明してくださいました。

高知市高齢者支援課の認知症カフェガイドには、認知症カフェとは

<認知症の人と家族、地域住民、専門職の誰もが気軽に参加でき、集うことのできる場>

とあります。

現在高知市内に10か所弱程度あるようですが、グループホームや老人ホームの一室などで月一回程度開催されていて、個人のお宅での認知症カフェは2軒のみとのことでした。帯屋町のチェントロ2階の地域包括ケア相談室でも開催しているそうです。説明を受けた時点での私の理解は、’’認知症本人やその家族が気楽に参加できて専門家と交流できる場’’というものでした。それまでの自分の体験を省みても「いったい誰に何を相談すればいいのだろう?」との思いを手探りで歩んできたものですから、「いいかも、お義母さんも参加すれば自宅に帰れる良い機会、やってみよう」というものでした。

さて、それから日を改めて関わってくださる女性陣がお遍路ハウス33を見学にいらして、いつからどのような形で始めるかの話し合いが持たれるようになりました。まさに女性専用ゲストハウスにふさわしい女性パワーの結集でした。お遍路ハウス33の形を整える目標は11月1日にしていましたので11月から認知症カフェをスタートすることが決まりました。毎月第二水曜日の午後1時半〜3時半です。お遍路ハウス33のスペースを提供してお茶とお菓子を100円の参加費をいただいてお出しすることがこちらの役割ですが、関わってくださる事業所(7カ所)の方がたが毎月交代持ち回りでお手伝いしてくださるので、現在まで4回開催しましたが、見事な連携プレーで集金、出席確認、講座レクチャー、おやつタイム、手遊び、後片付けで元どおりの状態にリセット、こちらは全く負担になりません。おまけに何と昨年から認知症カフェに補助金が出るようになったのだそうで、お遍路ハウス33が第一号の恩恵にあずかることとなりました。お陰様でチラシを印刷して作ることもできましたし、椅子やカフェ看板も購入できました。思いがけないギフトでした。

スタートした認知症カフェについてはブログに毎回様子を載せていますが、第1回目は20人以上も来てくださりその大賑わいに驚きました。

「こんなにたくさんの人が座れるスペースがあることにびっくり!」

というのがそれを目にした私の一番の感想ですが(笑)、その大人数の訳は、近所の公民館での百歳体操の方々にサポーターの方がチラシを持って行ってのお誘いでした。そこには義母をよく知っている方々がたくさんいらしたので会いに来てくださったというのが真相です。

認知症カフェ要素の一つには

<人がつながることを可能にする仕組みがある>

とありますが、その後の3回も毎回10人以上の方々がご参加くださり、義母に会うことを喜んでくださるご近所さんもいてくださることを思えば、まさにその通りだと頷けます。

丁度1年前の2月<お遍路ハウス>の新聞記事に出会ったことがきっかけで、1年後の今、ゴミ屋敷から美しく生まれ変わった夫の実家でこのように認知症カフェなどしながら地域の方々と義母を交えて交流することになろうとは夢にも思いませんでした。気づいたらなんだか私の心もだんだん穏やかになってきたように感じます。義母に向き合う心の内側が前とは違うのです。前がどのようであったかはとても書く勇気はありませんが‥‥

もう一つ嬉しいギフトもありました。認知症状が進行してきたので、’’次なるケア施設入所’’を目標としてケアマネさんを通して3カ所へ入居希望申請(3カ所どれもキャンセル待ち状態)していましたが、この認知症カフェで何度かご一緒した介護事業所のケアマネさんからの情報で義母にピッタリの入居先に空きができたとの知らせが入り、無事に転居することができました。まさに’’人のつながり’’に助けられました。自宅である’’お遍路ハウス33’’にもより近い徒歩圏内になりました。1年前、私が義母をこういう暮らしに変えてあげたいと願ったようになり、何か不思議な導きであったかのようにも感じています。

お遍路ハウス33をどんな場所にして行きたいかと問われたら?

<変えたい、変わりたいと願い悩む女性たちに変化は可能だと体感してもらえる場所>

今ならそう答えます。

長〜いビフォーお遍路ハウス33ストーリーにお付き合いくださりありがとうございました。