お遍路ハウス33

ゴミ屋敷〜ビフォーお遍路ハウス33(その2)

2017年2月20日(月)

(その1)写真のゴミ屋敷台所をご覧のような可愛らしいキッチンへと生まれ変わらせてくださった建築士さんは『家猫設計いえねこせっけい』さんといいます。

お遍路ハウス33のabout usに、ひろめ市場から徒歩1分の『カフェ光の種』の姉妹スペースとして活性化したいと記しましたが、家猫設計さんを発見したのはその’’カフェ光の種’’のカウンターに置かれた一枚のチラシの裏の名刺大の小さな広告でした。表の<ゴトゴトシネマ>〜土佐山発の映画の自主上映案内チラシを何気なく見ていて気付いたのです。猫好きの私にはインパクトのある猫イラストとその『家猫設計』というネーミングで閃きました。

「猫好きなら助けてくれるかも?」と。早速電話をかけてみました。約束の日に現れたのは女性、教えてくれた年齢よりもひとまわりは若く見える小柄な40代の女性建築士さんでした。私は建築士さんが男か女かなど考えもしていなかったのですが、今思えば彼女はまるで’’運命の女神’’とも言える存在です。10年ほど前に高知に移住してきて全く一人で職人さんとチームを組んで仕事されてきたとのこと。口コミだけで請け負う仕事には不自由しなかったそうですが、ゴトゴトシネマさんのチラシの裏に事務所名をつけて初めて広告(3000円)を打ってみたところ、問い合わせ第1号が私だったそうです。

お会いできたのは5月の連休明けでした。この時点ではまだお義母さんはケアハウスに入居前で、見て頂いたのはまさにゴミ屋敷。家猫設計さんは私の苦境に対して親身に耳を傾け請け負ってくださることになりました。お願いした後で知ったのですが、土佐バルや歩屋、ピポーなど、私好みのオーガニックなナチュラル系のカフェやレストラン、パン屋も手掛けてきた方でした。年齢も近く、感性も分かり合える女性の建築士さんに出会えたことが、オープン以来訪れてくださった方々に「可愛い♡」「居心地がいい空間♡」との好印象を持ってもらえるお遍路ハウス33実現化への何より大きな助けとなりました。まさに救世主。

建築士さんも見つかり、お義母さんはケアハウスへ、ゴミ屋敷はくるめやさんに空っぽにしてもらいましたので私の心はもう「お遍路ハウス実現にゴー!」でしたが、6〜7月と設計プランが固まってゆきながらもNPOからはなしのつぶて。???(・・?)4月の「どうぞお遍路ハウスやってください」の言葉のみで書類もサポートも無し???いよいよ不安感が高まってきて電話で問い合わせてみました。すると明日又高知でお遍路ハウスの説明会を催すとのこと。「ラッキー!直接お会い出来るわ」と面会を希望したところ、代表者は時間がない上体調も良くないので会えないとのこと。代わりに松山のお遍路ハウスを任されているという女性が見にきてくれることになりました。2月の説明会の時点で9月には10軒高知県にお遍路ハウスをオープンすると計画説明していた中に、どうやら義母の家は入っていないらしいとなんとなく感じました。高知まで来ていて会ってもらえないのなら私のプランを伝える手段として手紙を書こうと思いつき、便箋8枚の渾身の手紙💦を書いて翌日お会いした松山の女性から手渡してもらうようにことづけました。9月オープンの10軒の中に入るつもりで勢い込んで建築士さんにもお願いしていた私は、なんだか梯子を外されたような気持ちでした。二週間ほど経って代表者の奥様から手紙が届きました。夫は体調を崩しているので代わりに答えているのだとありました。流れからなんとなく感じていましたが、お遍路ハウスには選ばれなかったという内容でした。

お遍路ハウスに参加するのだという目的のおかげで認知症のお義母さんをケアハウスに入所させ、ゴミ屋敷を片付けるという行動に踏み出すことができたのですからNPOに対しては、ご縁があるなしに関わらず背中を押してくれた存在だと常に前向きに捉えるようにしていました。何しろ改装工事を中止する選択はないのですから。

実は渾身の手紙(笑)の返事待ちの時期にはすでに第2のお遍路ハウスプランが湧き上がってきていました。それは’’女性専用ゲストハウス’’にするというプランです。NPOの規定に沿わずとも良いのなら’’好きなようにできる’’という思いからイメージが固まりつつありました。

不合格通知が届いた翌日、また新たな出会いがありました。彼女もまさに運命の女神、第二の女神でした。

カフェviento(スペイン語で風の意味)は神田にある手作りのステンドグラスが魅力的な居心地の良いカフェです。こちらで購入したオーナー女性手作りのステンドグラスライトを以前から愛用していたので「ゲストルームにはステンドグラスライトを取り付けたい」と思うようになっていました。何もない(ここが大事!)畳の部屋のポイントはステンドグラスのみ。これが私のイメージでした。オーナーにお遍路ハウスの話をすると、間髪いれず「そんな話はワクワクするからぜひ家を見たい」とその足で家を見に来てくださいました。そして工事が完成した頃に部屋を見て作ってくださることになりました。

現在お遍路ハウスには彼女のオリジナル作品が7点あります。二階の2寝室は建築士さんのアイデアで行灯タイプと天井ライトのペア作品をリクエストしました。それぞれの部屋のイメージに合わせて素晴らしいオリジナルライトが出来上がました。洗面台の鏡もステンドグラスを使って作ってくださいました。取り付けはご主人様、古い照明器具の修理までしてくださりvientoご夫妻には本当にご親切に助けていただきました。

8月いっぱいで改装工事は終了し、9月から内装、照明、インテリアを整えてゆく中で、またも高知新聞の記事に目が留まりました。9月25日の’’気軽に行ってみよう「認知症カフェ」’’という特集記事でした。

目を通すうちに、「これってリフォームしたお遍路ハウス33でできるんじゃないか?」と思えてきて翌日ケアマネさんに尋ねてみました。ちょっと調べてみますというお返事でしたがすぐに連絡があり、担当者が説明に行きたいとの連絡をもらいました。3日後の28日に説明に来てくださったのは何と義母のケアマネ男性1人に女性が9人!まず数に驚きました。「いったい何でまたこれほどの女性が?」と思いつつ皆さんのお話を伺うことになりました。

<認知症カフェ>編へと続く。