結願7回お遍路韓国女子、崔象喜(チェサンヒさん)に出会えた不思議

お遍路ハウス33コンシェルジュさくらです。

2019年夏、明けない梅雨空が続く中、

いつか会いたい!

と願っていた崔象喜さん(Choi sang hee チェサンヒ→ヒーさん)がお遍路ハウス33を訪ねてくださいました。

 

(これは6月3日の虹空)

結願7回達成

四国八十八ヶ所霊場会公認先達

四国別格二十ヶ所霊場会公認先達

旅行作家の肩書きを持つチェサンヒさんから早速ご著書

<韓国女子 涙と絆の四国八十八ヶ所参り>

をいただきました。(2016年に韓国で出版の日本語版)

 

2017年から女性専用ゲストハウスお遍路ハウス33として四国88ヶ所第33番札所雪蹊寺近くでお遍路さんや女性客を迎えていますが、まだ遍路宿など思いもしない頃、2014年の朝日新聞の彼女を取り上げた記事を私は切り取って持っていました。

 

心に残る記事でした。当時も今も韓国ドラマ好きである私には遍路5巡の韓国女性と記事にあり驚きでした。その上心無い嫌韓バッシングを受けながらも日韓友好のために歩き通したとあり頭が下がる思いで切り取ったのでした。

その後2016年に義母のゴミ屋敷問題を民泊遍路宿にして解決しようとトンデモ行動に出たことで俄然四国遍路が自分自身の身近なテーマとして大きくなりました。その過程で又彼女の記事を朝日新聞、高知新聞で見つけるたびに切り取り、

”ぜひチェサンヒさんにお会いしたい!”

との思いが高まりました。

 

2017年元旦の朝日新聞<四国のインバウンド>の記事にもチェサンヒさんが大きく取り上げられていました。

インバウンドと言えば、お遍路ハウス33にもカナダ人やデンマーク人、中国人など歩き遍路の外国人女性達を迎えることがありましたが、彼女たちは安全に歩ける四国遍路体験を喜びつつも宿をインターネットで見つけられないことに困っていました。メールで頼まれて電話予約しつつ結願まで遠隔サポートしたこともありました。そんな関係性は思い出深い出会いになるので苦ではありませんが、もっと便利に情報網が整備されないとスペインのサンチャゴ巡礼路のように世界遺産化は難しいだろうなと思いました。

 

こんな香川のプロジェクト記事も切り取りましたがどうなったのでしょう?

昨年2018年秋に彼女のエッセー本が出版されたとの記事を読んだ時にSNSで検索してみたところ、チェサンヒさんとお知り合いというソウル在住の日本人女性を発見したので紹介していただくことができました。

 

それからは彼女のスペイン巡礼路サンチャゴ・デ・コンポステーラを歩く様子をSNSで見守ることもできました。巡礼の目的の一つは四国遍路の良さを伝えることだったようです。大変ありがたいサポーターですよね!

初めてお会いしたチェサンヒさんは流暢な日本語で気さくに体験をお話してくださいました。韓国やそれ以外の国々からのお遍路希望者の窓口となってガイドツアーもされているようで、もうすぐソウルに拠点のゲストハウスをオープンするそうです。

お遍路歴10年、日本と日本人に対して深く理解しようと地道な行動を積み重ねてこられたチェサンヒさんのような方には高知県の観光特使としてもぜひ活躍してほしいものだと彼女を案内していらした高知のヒーさんサポーター坂本さんとお話ししたことでした。

よさこい祭りに参加されるそうでしばらく高知にご滞在とのこと。

日韓関係は冷え込んでいてもヒーさんを囲んで身近な女性達と一緒にもっと色々なお話をお聞きしたいものです。最近話題の<82年生まれ、キム・ジヨン>も読んだばかりですので。

 

不思議な出会いに感謝の嬉しい出来事でした。

やっぱりお大師さまのお導きでしょうか?